2021大学入学試験開始 いざ!参れ!

2021大学入学試験開始 いざ!参れ!

2021-06-07 09:20:52

【編集:HAIWAI  2021/06/07】


 6月 7 日、8日に中国大学統一入学試験(以下、高考という)が行われました。近年、日本のメディアでも取り上げられるようになり、「中国の大学入試センター試験」としてご存知の方も多いのではないでしょうか。実は中国の入学シーズンは欧米と同じ9月です。

 以前の「高考」は7月に行われていたのですが、真夏の暑さが学生たちの負担になるという理由から、6月に変更されたという経緯があります。この「高考」の二日間は街の雰囲気が変わります。試験会場付近にはパトカーが出動し、受験者が遅刻しないよう交通整理を行います。また、タクシーは受験者の乗車を優先させたり、会場付近での車のクラクションを禁止するよう呼び掛けたりと受験者に対する特別な配慮がなされます。


 <高考の規模と中国の大学事情>

 今年の「高考」は全国で1031万人の学生が受験しました。日本のセンター試験の受験者は約50万人。アメリカの SAT や ACT の受験者は約160万人なので、「高考」の規模の大きさが想像できると思います。次に、中国の大学事情ですが、北京大学、清華大学、復旦大学、山東大学などといった人気の高い有名・名門校の多くが国公立大学に集中しています。また、政府から権威ある大学として認められた「国家重点大学」は88校のみ。 AO 入試や推薦入試の枠はとても少なく、「国内の数学オリンピックで優勝した」、「スポーツの国際大会で上位の成績を残した」といった学生が対象となっており、一般の学生に縁遠いものです。*SAT(Scholastic Assessment Test)や ACT(American College Testing Program)はアメリカの大学進学希望者を対象とした共通試験。受験する大学にどちらか一方の試験結果を提出する。

2021大学入学資源開始 いざ!参れ!(图1)

<山東大学>


 <高等教育の大衆化へ>

 近年、「高考」の受験者数は減少傾向にあり、2007年に初めて1000万人を超え、2008年の1050万人がピークでした。その後は900万人台を維持し、今年1031万人まで戻りました。また年々、合格率が増加しており、2018年は81.1%でした。教育関連シンクタンクの教育科学研究所は「高等教育の大衆化」と称しました。しかし、「国家重点大学」などの名門校の人気は依然として高く、学生たちにとっては狭き門であることには違いありません。

2021大学入学資源開始 いざ!参れ!(图2)

<中国海洋大学>


 <海外留学という新しい選択肢>

 一方、海外留学を選択する学生は増えており、2018年に海外留学を決めた学生は66.2万人と発表されました。これは前年と比較すると8.8%も増加しました。また、「高考を辞退した学生も増えており、北京市だけで3万人。全国では数十万はいる」という報道も目にします。少しずつですが「高考至上主義」という考え方が変化し、「高考」以外の道もあると考える人が増えているのかもしれません。高考も1952年から始まり(一時休止時期あり)、長い歴史を持ちますが、近年、中国政府は社会規範や価値観などが反映され、基礎教育、職業教育も含み、改革を推進すべきであるとされています。「高考」の厳しさだけではなく、今後の中国の教育改革にも注目していきたいと思います。

2021大学入学資源開始 いざ!参れ!(图3)

<中国石油大学>




クリック数: