中秋節と中秋名月 山東省のどこが名月名勝地

中秋節と中秋名月 山東省のどこが名月名勝地

2021-09-19 09:00:24

【編集:HAIWAI 2021/09/19】


中秋節は9月中旬~10月上旬にある中国のお月見の日で、中国では休日となっています。今年は919日~921日です。中秋節は旧暦の8月15日ですが、旧暦では1~3月が春、4~6月が夏、7~9月が秋、10~12月が冬です。今使われている新暦ではそれぞれ約1か月遅くなり、旧暦の7~9月はだいたい新暦の8~10月にあたります。

中秋節と中秋名月 山東省のどこが名月名勝地(图1)

中国の皇帝はかつてこの8月15日に、豊作を祈って音楽を奏で月に祈りを捧げたそうで、この行事がやがて民間に伝わっていったと言われます。ところで旧暦の8月15日に月を愛でるのは理にかなっており、春のように風が強くなく、夏のように雲があるわけでもなく、冬のように寒くもなく、美しい満月を楽しむのに爽やかな秋は最も理想的だそうです。

中秋節と中秋名月 山東省のどこが名月名勝地(图2)

中秋節と中秋名月 山東省のどこが名月名勝地(图3)


中秋節の食べ物「月餅」

中秋節になぜ月餅を食べるのか、こんな伝説が伝えられています。元朝末期、農民たちが異民族である元王朝に対して決起します。その際紙をしのばせた月餅を贈り合い、その紙に「決起の日は中秋節」と書かれていたのだそうです。その後中秋節に月餅を食べる習慣が広がったのですが、その理由としてはもう一つ、月餅の丸い形が「家族の輪」「家族の団らん」を意味するからだそうです。中秋節に月餅を食べる習慣は明から清にかけて中国中に広まりました。

中秋節と中秋名月 山東省のどこが名月名勝地(图4)

中秋節と中秋名月 山東省のどこが名月名勝地(图5)

中秋節と中秋名月 山東省のどこが名月名勝地(图6)


中秋節は家族団らんの日

現代の中国人にとって中秋節は月を愛でるとともに、何より家族団らんの日です。家族が全員テーブルを囲み、月餅を食べ、お月様を眺めます。その日家族が一人でも欠けるなら、家を離れている者も残った家族も、互いを想う心を一つにして空を見上げ同じ月を眺めます。

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中秋節にもあるランタン祭り

ランタンフェスティバルと言えば普通は元宵節のあたりで行うものですが、中秋節にもランタンフェスティバルを行っている地域があります。香港、シンガポールなどでの中秋節のランタン祭りは有名ですね。秋に咲く蓮の花を模したランタンが多いようです。

中秋節と中秋名月 山東省のどこが名月名勝地(图9)

中秋節と中秋名月 山東省のどこが名月名勝地(图10)


【山東省各地月見する名所】

一、台児荘古城

商業が栄えたために「天下第一荘(※荘は村落の意)」といわれた台児荘古城は、山東で必見のスポットです。2回の大戦を経て、わずかに残った京杭古運河が、船の浮かぶ水郷の風情を漂わせ、世界観光機関(WTO)から「生きている古運河」といわれています。西暦2008年、ポーランドのワルシャワ、イタリアのポンペイ、中国麗江に続いて、台児荘は四つ目の世界遺産の古城(旧市街)となりました。船に乗って柳琴戯(徐州地方の地方劇名)を聴くことも、今風の温泉を楽しむこともでき、伝統と現代が隣り合わせに並んでいます。

流れにかかる橋と岸に垂れる柳、風情あふれる台児荘古城には、清代の街並みの姿が残っています。裾の長い唐服を着て糖葫蘆(=フルーツの飴がけ)を売る行商人、十八般武芸のパフォーマンスを披露する芸人など、まるで昔にタイムスリップしたかのようです。俗に陳家大院といわれる三恪堂と運河税史館が、古城の趣を醸し出し、イスラム寺院に残る弾孔が戦争の激しさを今に伝え、あちこちから古城の奥深い文化が感じ取れます。

 昔の雰囲気を感じながら、お月見するのは、何と風雅なことでしょう。

中秋節と中秋名月 山東省のどこが名月名勝地(图11)中秋節と中秋名月 山東省のどこが名月名勝地(图12) 中秋節と中秋名月 山東省のどこが名月名勝地(图13) 中秋節と中秋名月 山東省のどこが名月名勝地(图14) 


二、青島小魚山公園

青島市の南端にある小魚山は、魚山路に近いためこの名が付きました。海抜約60mと高くはないものの、青島の旧市街を眺めるには最適のスポットです。小魚山の主な建築物である「覧潮閣」は、高さ18m、三階建の八角形楼。楼の中には螺旋状の階段があり、外のベランダからは、湾内、第一海水浴場(ビーチ)、小青島、桟橋などの景色が眺められ、海辺をそぞろ歩く人々の楽しそうな様子が見て取れます。

山の方角を見れば、信号山、青島テレビ塔、迎賓館など、青島の有名な建物がたくさん見えます。中でも、非対称な建築様式で有名な迎賓館は、ドイツ総督が中国統治時代に用いた官邸です。 小魚山に登ると、「碧海藍天、紅瓦緑樹(=碧い海と藍い空、紅い瓦に緑の樹)」という青島市独特の美しい風景を眺められるだけでなく、海をテーマにし、クラシックな趣の溢れる公園内では、大型の彩色壁画『蒲松齢宇宙』と『八仙過海』を楽しむこともでき、自然の風景と人為的な芸術が組み合わさって、自然の中にある小魚山にアートの雰囲気を与えています。

 小魚山公園でのお月見「魚山秋月」は青島市十大名景観の一つです。

中秋節と中秋名月 山東省のどこが名月名勝地(图15)

中秋節と中秋名月 山東省のどこが名月名勝地(图16)


三、泰山

泰山は標高1545m、道教の聖地である五岳の長であり、「五岳独尊」とも言われています。古来より、歴代の皇帝が巡狩・祭祀に訪れ、豊富な文化遺産が残されています。泰山観光は一般に、十八盤から徒歩で南天門に登りますが、中天門からケーブルカーに乗ることもできます。神仙が住むような泰山山頂の「岱頂」は、古代の皇帝が封禅祭祀の儀式を行った場所。南天門から天街に沿って東に上ると、碧霞祠、大観峰を経て泰山の頂上、玉皇頂に着き、その道々では様々な風景が楽しめます。 

玉皇頂では、泰安市内の全貌が見え、視野が広いので、夜のお月見するのも中々ないものです。

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四、煙台蓬莱閣

山東半島の最北端にある蓬莱閣景区は、国家級重点風景名勝区、全国重点文化財保護単位、国家AAAAAグレード観光区に指定され、「人間仙境」と呼ばれています。伝説では蓬莱、方丈、瀛州は仙人が住むという海中の仙山であり、秦の始皇帝が不老不死の薬を求め、漢の武帝が仙人を尋ねたという地でもあります。広く伝わる「八仙過海」の伝説はここから生まれました。

 蓬莱閣は北宋の嘉佑六年に建てられ、天後宮、龍王宮、呂祖殿、三清殿、弥陀寺など七つの建物が、大きな古建築群を形成し、毎年大勢の観光客が訪れています。区内にはほかにも戚継光故里、蓬莱水城、田横山、水師府、登州古船博物館、中国船舶発展陳列館、登州博物館、登州聖会堂、海濱和平広場、黄河と渤海の境界線など、20以上の見所があり、全て見て回るにはおよそ3時間かかります。

満月の日の蓬莱閣は、まさに「この世の仙境」そのものだと言えるでしょう。

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